2023-07-11
こんにちは。
栄養士カウンセラー秋吉香里です。
「鶏むね肉」はお財布にも優しい価格で手に入り、低カロリーかつ高タンパク質でダイエットの味方にもなります。むね肉にはたんぱく質が他の肉類よりも豊富で、「ビタミンB群」や「ビタミンK」などの栄養素も豊富です。
今回は味方につけたい栄養素をたくさん含んでいる「鶏むね肉」についてのお話とレシピをご紹介します。
鶏胸肉特有の栄養素
鶏胸肉は、特有の栄養素である「イミダゾールジペプチド」というたんぱく質が多く含まれています。「イミダゾールジペプチド」には抗酸化作用があり、疲労を軽減する効果、抗酸化作用により老化を抑制して体を若々しく保つ効果や尿酸値を下げる効果もあります。(イミダゾールペプチドは身体の疲労だけでなく、精神的な疲労や認知症の予防にも効果があるとも言われています。)
抗酸化作用は身体の老化やさまざまな不調の原因となる炎症を抑えてくれるため、アンチエイジングや美肌など健康、美容のためにも積極的に摂り入れたい栄養素です。
ビタミンB6
鶏胸肉に含まれるビタミン・ミネラル類の中でも特に重要なのが、ビタミンB6です。ビタミンB6は、食べ物から体に取り込んだたんぱく質の分解に働く栄養素です。細かく分解されたたんぱく質は皮膚や髪、筋肉、内臓といった体の組織、酵素、免疫細胞などの原料になります。
ビタミンB6は「補酵素」と呼ばれ、身体の酵素を助けて代謝を促進する役割や「脂質や炭水化物」の代謝もサポートしています。血液に含まれる赤血球の成分の合成や、女性ホルモンのバランス調整も、ビタミンB6の役割です。ビタミンB6は、赤血球不足が原因となる貧血や、ホルモンバランスの乱れから起こる月経前症候群(PMS)に悩む女性の味方にもなります。
ビタミンK
ビタミンKは、骨や歯の形成に関わる栄養素です。骨や歯はカルシウムから構成されますが、ビタミンKはカルシウムを骨や歯に沈着させる役割を果たすため、骨粗しょう症の治療にも使用されます。また、ケガによる出血時に血液凝固を促進し止血効果ががあるのも、ビタミンKの働きです。
次はこれらの栄養素を含む鶏むね肉を使ったレシピを紹介します。
むね肉調理のポイント
鶏むね肉は皮を取り除けば、さらに脂質やカロリーを抑えられます。水に溶けやすいビタミンB群の流出やパサパサ感防止には、鶏むね肉に片栗粉や薄力粉をまぶしてから焼いたり、スープに加えて栄養素が溶け出た汁ごと食べたりすると良いです。
今回は片栗粉をまぶしたレシピをご紹介します。
【レシピ】鶏むね肉の玉ねぎソース
(材料)
とり胸肉 1枚(350−400gくらい)
片栗粉
玉ねぎ 1個
⭐️醤油 大2
⭐️本みりん 大3
⭐️ニンニク(チューブ)少々
⭐️しょうが(チューブ)少々
【作り方】
①鶏むね肉に塩胡椒をして片栗粉をまぶす。
②玉ねぎをすりおろし、⭐️と混ぜ合わせてソースを作る。
③フライパンに油を引いて鶏肉を焼いていく。
④両面焼けたら⭐️を入れて絡めていく。
⑤全体に馴染んだらお皿に盛り付ける。
玉ねぎの効果
今回のレシピに使った玉ねぎにも大切な栄養素がたくさん含まれています。玉ねぎに含まれる硫化アリルには、血液をサラサラにする効果や、血糖値の上昇の抑制や体脂肪を燃焼する効果があります。 他にも腸内環境を改善する食物繊維やオリゴ糖、抗酸化作用をもつケルセチン、むくみ防止に効果的なカリウムも含まれていています。
おわりに
抗酸化作用は身体の老化やさまざまな不調の原因となる炎症を抑えてくれるむね肉。アンチエイジングや美肌など健康、美容のためにも積極的に摂り入れてみてください。
栄養士カウンセラー
秋吉 香里