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2023-09-15

こんにちは。

片づけのプロ ライフオーガナイザー®、暮らしコーディネーター 原田ひろみです。

 

 

 

 

毎日忙しく過ごす女性の片づく環境や習慣づくりを通して、仕事とプライベートの両方を充実させるライフスタイルのサポートをしています。

 

 

私らしく充実した暮らしを手に入れるためのライフスタイル整理術として「時間管理」「片づく仕組みづくり」「私らしい装い」3つのテーマでお伝えしています。

 

 

今回は、災害の備えとして防災備蓄の管理方法についてご紹介します。

 

 

皆さんは、災害時の備えはどのようにしていますか?地震に限らず、台風や大雨などの自然災害、落雷による停電なども多く、ライフラインが止まった時の備えがとても大切です。

 

 

災害に備えて準備しておきたいと思っているけど、「何を備えたらいいの?」「どこに収納するの?」「どれだけの量が必要なの?」と、どうしたらいいかわからなくて悩まれている方も多いのではないでしょうか?

 

 

不安に思っていることは?どうなったら安心?

 

 

「何を準備したらいいかわからない」と不安に感じているときは、さまざまな情報に惑わされることがあります。

 

 

情報に振り回されないようにまずはご自身が「何に不安を感じているか?」「どうなったら安心できるか?」確認することから始めましょう。

 

 

例えば…

・非常時の備えが足りていないことが不安。
どうなったら安心できる?
→家族が1週間生活できる食品や日用品を準備できたら安心。

 

 

・いざ何かが起こった場合どうしたらいいかわからなくて不安。
→備蓄や非常持出し袋を用意したり、何かが起こった場合どうするか家族で決めておくと安心。

 

 

・備蓄方法がわからない。
→備蓄管理がもっとスムーズにできるようになったら安心。

 

 

不安に思っていること、どうなったら安心できるかを明確にすることで、気持ちが整理されて漠然とした不安は解消されます。

 

 

現状を確認する

 

 

不安に感じていること、どうなったら安心できるかがわかったら、次に現状を確認してみましょう。

 

 

【現状】
・備蓄がマメに補充できなくて不足している
・消費期限が切れたものがたくさんある
・レトルト、缶詰をただ入れているだけ
・非常用持出し袋の準備が曖昧

 

 

例えば、

・備蓄がマメに補充できなくて不足していたり、消費期限を切らしてしまうのであれば、いつ補充するかを日を決めることで解決します。

 

 

・レトルトや缶詰を入れているだけで足りているか不安であれば、備蓄しているものをリスト化してみる。リストにすることで不足しているものがわかり、補充もしやすくなります。また家族で共有することができます。

 

 

現状を確認することで課題が明確になり、やることがわかり次への行動につながります。また、すぐにできること、長期で取り組む必要があることは分けて考えます。

 

 

例えば…

すぐにできること:今ある備蓄品をリストに書き出す。
長期で取り組むこと:備蓄品をいくつ準備するか計画する。

 

 

まずはすぐにできることから実践しましょう。できたことが増えてくると達成感が生まれ、次へのモチベーションアップにもつながります。

 

 

防災備蓄の方法について

さまざまな備蓄方法がありますが、実際にわが家で実践している防災備蓄方法をご紹介します。

 

①保管場所

 

 

わが家は、備蓄品を1階玄関横の物入と2階寝室の2カ所に分けて管理しています。どちらも転倒するものがない「安全な場所」です。

 

 

玄関横の物入には、食品、水、ドリンクなど収めています。また、食品以外にも、ラップ、紙皿、紙コップ、カセットコンロ、カセットボンベ、ティッシュペーパー、キッチンペーパーなどもいざ災害が起こった時に活用できる日用品のストックもまとめて収めています。

 

 

また、2階の寝室には書類を入れるときに使う丈夫なクラフトボックスを使って、食品、カセットボンベ、ラップなどを保管しています。クラフトボックスは積み重ねることができるため備蓄品の保管に役立ちます。

 

 

その他にもスーツケースに保管したり、ガレージや物置など室外に保管している方もおられますが、高温になる可能性がある場所は注意が必要です。

 

②何を?どれだけの量?

 

 

わが家では、水、缶詰、レトルト食品(カレー・親子丼・中華丼など)、パスタ、野菜スープ(ミネストローネ、クラムチャウダーなど)、パックジュース、ゼリー、クラッカー、お餅、アルファー米、煮干し、非常食セットなどを約1週間分の備蓄していて、リストで管理しています。

 

 

レトルト食品や非常食は長期間保存が可能ですが、被災して精神的に不安定なときは食べ慣れていないものより、普段からよく食べているものの方が安心して食べられます。

 

 

味が濃いものばかりだと食べられない可能性もあるので、バランスよく備蓄しておきます。小さなお子さんがいる家庭ほど「食べ慣れた味」がオススメです。

 

③管理方法は?

わが家では年に2回、備蓄品を見直し、消費期限が過ぎる前に「まとめて入れ替える」仕組みにしています。

 

 

以前は「ローリングストック法」を実践していました。「ローリングストック法」とは、普段食べているものを多めに備蓄して、消費したらその分補充してくり返していく方法です。消費しながら備蓄する方法は、「いざというときも普段と近い食生活を送ることができる」と言われ、定期的な見直しや補充をすることで管理ができる方法です。

 

 

けれども、わが家では食べた後の補充をすることをつい忘れてしまうため、うまく循環させることができませんでした。そのため「年に2回」と見直す時期を決め、見直しをするのは防災月間の9月と、阪神淡路大震災が起こった1月。テレビやニュースなどで防災意識が高まる時期でもあるので、「よし、やろう」と気持ちにもなります。

 

 

仕組みは以下のとおり。

 

 

 

 

例えば、2023年9月の見直しをするとします。次の見直しは「2024年1月」。そこで、消費期限をチェックして、以下を実行します。

 

 

・次回の見直し(2024年1月)以降でも大丈夫なのもの→「そのまま保管」。
・次回の見直し(2024年1月)までに期限が切れるもの→「取り出す」→「普段使いの食品ストックを入れている吊戸棚へ移動して消費する」。
・備蓄場所から抜き出したものは、新しく買ってきて補充する。

 

 

このようにまとめて入れ替えるサイクルにしています。そうすることで、消費しても補充するのを忘れることもありません。

 

 

まとめ

いかがだったでしょうか?9月は「防災月間」ということで、防災備蓄の管理方法についてご紹介しました。

 

 

一回で備蓄品の管理が上手くいことは難しいかもしれません。ですが、定期的に見直すことを繰り返すことで習慣化となり、賞味期限切れ(ムダ)もなくなります。定期的な見直しを継続することは忘れないでくださいね。

 

 

たくさんの情報に振り回されてしまい不安になったり、迷うことがあるかもしれませんが、不安に感じていること、安心できる状態を考えてみてください。自分たちにできることをやってみることが、安心につながると私は感じています。

 

 

まずはできることから備蓄管理を始めてみませんか?参考になれば嬉しいです。

 

 

 

片づけのプロ ライフオーガナイザー®暮らしコーディネーター

原田ひろみ

この記事のライター

ライフオーガナイザー® 「装い×暮らし」コーディネーター

原田ひろみ

クローゼットを中心とした整理収納サービス「ライフスタイリングルーム」主宰。 整理収納サービス、セミナー講師、コラム執筆、パーソナルスタイリングなど幅広く活動中。 働く女性の「装い×暮らし」仕組みづくりをご提案しています。 パナソニック大阪センター、大阪高島屋など、のべ200名以上の方へ講師として片づけセミナーを開催。 「誰でもマネがしやすい」と定評のあるアイデアでwebメディアの収納コンテストで金賞、銀賞等計8回受賞。
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