2023-10-25
こんにちは。
美姿勢コンサルタントの田中ひとみです。
みなさんは、今まで、幾度となくダイエットに挑戦、姿勢の改善に気を付けたことはありますか?「あるある!」とうなずいてくださった方は、きっと、一度や二度ではなく、また元に戻ってしまった経験があるということですよね。「また元に戻ってしまう」のは、自分の本質と違うところ、「SNSでみたから」、「○○さんがいいってオススメしていたから」という理由がきっかけでスタートしていませんでしたか?今日は、自分の外側ではなく、内側の視点からからだを整える事をしていきます。この記事を読んだから、YouTubeでこう言っていたからではなくて、ご自身のからだを実際に動かしてみて、どんな感じがするのか?どんな感覚があるのか?どんな気持ちになったのか?を大切に行ってみてくださいね。
そして、このコラム自体にどんなことが書いてあるのか読み進めるのも大事ですが、生産性を上げるのは、【その時間を楽しむ】ことです。これが、物事の真理・人としての真理です。わからない、できないこともあるかもしれないけど、そのこともシンプルに簡単なことで楽しみましょう。
頭の声か?体の声か?【考えるより感じる】
ではまず、あなたにとって【楽な姿勢・ポジション】をとってください。
ソファの上に座ってもいいし、ヨガマットの上に寝てもいいです。自分のからだをそばに置く感覚を持っていきましょう。からだは潜在意識・奥深いところ・自分が意識していないところの現れです。からだを自分の遠く、外に持っていくのではなくて、自分のそばに置く癖をつけていきましょう。仰向けで寝ていて、膝を伸ばしている方、腰が痛ければ膝を曲げて寝転がってくださいね。
始めていきましょうか。「ふー」っとため息をついて、この時間に意識を向けて使いましょう。
このコラムをランチタイムに読んでいて午後からの会議がある、この後に何かをしなければならないことがある方もいらっしゃるかもしれません。「これが終ったら、あれとこれと」と考えるかもしれません。そういう頭のざわつき、頭の声を一旦オフにしましょう。その声をオフする癖をつけましょう。頭の声は制御です。命を守るために制限という機能を持っています。不安になる、焦りを感じるのは脳が働いている証拠です。その考えに付随して、感情を持ったり、行動してしまうのです。【考えより感じる】ことをしましょう。人の本質は【感じる】から始まります。
「ふーっ」と、ため息ついて。今、自分のからだのことだけを感じる。
感じるのは今だけ。体に向き合うこと、ボディワークすることは感じることの連続です。このワークをしている間、感じ続けていきましょう。
中から外への意識
では、さらに、もっと大きなため息をついていきましょう。意識的に鼻から息を吸って、口から吐きます。
からだには、インナーマッスルとアウターマッスルがあり、呼吸に付随する筋肉は、私たちの一番奥の筋肉・インナーマッスルを使います。私たちのからだは、外の大きな筋肉、アウターを動かすのではなくて、一番奥の筋肉をまずは起動させて、そこからだんだん中から外に向かって使っていくのが性質です。多くの方は、外の大きな筋肉や、自分の外側ばかりを使っています。だから不調が起こったり、歪みが起こったりする要因になります。
からだの性質もふまえて、鼻から息を吸い、口から息を吐きましょう。
多くの人はここのインナーの筋肉を使わずに生きています。特に、現代の女性、頭のエネルギーをたくさん使う人は、ここの筋肉を使わないことが多いです。だから、交感神経が優位な状態であったり、緊張状態であったり、硬直が起きたりします。
自分の一番奥の筋肉を使っていることをイメージして、鼻から息を吸い、口から息を吐き、決して頑張りません。
「息がしづらいな、こういうところの筋肉いつも使っていないな」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。あなたが、気持ちいいと感じる範囲で繰り返していきましょう。いつも、いらいらしたり、しんどいな、疲れるなという方は、ここの筋肉を使えていません。
肋骨の動き
肋骨が動き出したのがわかると呼吸もしやすくなります。
さらに、鼻から息を吸い、口から吐きて、肋骨の網目に指をあてましょう。
肋骨と肋骨の間には肋間筋があって、呼吸するたびに開いたり、閉じたりしています。鼻から息を吸って、たくさん肺に空気を貯めるイメージです。肋間筋を使わないで、固まらせている方も多くいます。意識的に肋骨の間に空気を入れてみましょう。小さな筋肉なので、少しずつ、少しずつ、開いていくイメージを持ちます。胸は自律神経と関わる部位です。柔らかく、しっかりと弾力を持たせて肋骨を動かしていきましょう。
ゆっくり吐くと肋骨締まりますか?座っていていも、寝ていても、好きなやりやすいポジションに変えながらやってくださいね。肋骨のポジション、肋骨の弾力はからだのシルエットに関わってきます。
鼻から息を吸い、だんだん触っている肋骨がふーっと大きくなります。決して頑張らないでください。
肋骨は開いたり閉じたりしますが、だんだんとぎゅーっと締まって、閉じてポジショニングされていくことも大事です。この肋骨が開きっぱなしの方はしんどいく、よい姿勢も取りづらいかもしれません。固まった肋骨が動いているのを感じている方もいるかもしれません。
エクササイズ的に回数をやるのも大事ですが、体が変わっていくときは【今やっていることに集中していかにクオリティを上げるか?】が大事です。今日のワークは<ただ肋骨を動かしている>だけですが、そこに深みを持たせていきましょう。出産を経験したことがある方は、肋骨が開きっぱなしの状態です。妊娠中は子宮がどんどん大きくなって肋骨も開いていくので、産後は、閉じる・定位置に戻すのは大事なことです。
息を吐く時は、ぎゅーっと最後の一滴までふーっと息を吐きましょう。やっていて気持ちがいい範囲で続けていきます。どんどん、今まで吐いたことがないようなところまで吐いてみてください。ぎゅーっと、閉まっていく感覚があるかもしれません。普段はここまで締めなくていいです。今はワークをしているから、しんどくないところの限界まで「ふっ、ふーっ」と吐きます。吸う量・吸う力のキャパシティを広げるためには吐くことをします。吐き出したら閉まっていきます。限界地をつくって、キャパを広げていくと、「筋肉を使ってる」ことを感じるかもしれません。筋肉は普段使っている間でいくらワークしていても、変容はありません。頑張るのではなくて、気持ちいい範囲で続けていきましょう。
最後の一滴まで出して、終わったら、ふーっとため息。
ふーっとリラックスしている方は、腰回りの筋肉が動いてきたり、膣周りの筋肉が締まってくるのが分かるかもしれません。締まる感じまで目指していきましょう。
ワークをした後の体感覚を刷り込ませる
今日のワークは、いかがでしょうか?ワークをしている間のからだの感覚も大事ですが、終わった後のあなたのからだの状態を感じてください。ひとつワークが終わったら、今しっかりからだを感じてください。ワークをする前のいつものあなたのからだと、今のワークをした後のあなたのからだとどっちが気持ちいいですか?「いつもとどう違う?」キャパシティを大きくするために肋骨にも、筋肉にもアプローチをかけました。こっちの方向に肋骨を持っていきたいので、この感じを感じとっておき、理解しましょう。からだに刷り込ませておきましょう。
どっちが気持ちいいですか?
どっちが安定しますか?
その時のからだってどんな感覚ですか?
この時の体感覚は?
これらをしっかり感じ取っておきましょう。感じ取って【自分のからだのいい感じ】を知っているから、これを維持しようとして、姿勢を保つことができたり、食べすぎたりしないようにしておこうとなります。ワークをやりこなすことではなく、ワークをした後の感じを感じて刷り込ませる。そして、どんどん【いい感じ】をあなたのからだに刷り込ませていきましょう。
美姿勢コンサルタント・ヨガインストラクター
田中ひとみ