2024-02-21
こんにちは。
美姿勢コンサルタント田中ひとみです。
日本は一番寒い時期を過ぎ、日中は上着を忘れてしまうぐらいの気候ですね。いかがお過ごしでしょうか。前回のワークでは「からだの潜在的な動きを引き出す」をテーマに行っていきましたが、自分のからだを自分で動かせている感覚はありましたか?
今回は、「内もものスイッチと軸足の安定性」です。例えば歩くという動作は、当たり前ですが、一瞬一瞬、片足立ちになり、脚を運びます。持ち上げて運ぶ瞬間に、片足立ちになります。からだを揺らして歩く人の多くは、左右の安定性がないから、一回、一回、右と左に体重を移動させています。筋力があったとしても、バランスがないと体が揺れます。足の入れ替えの片足立ちの状態の時、からだ全体を支えることが出来ていません。
歩く時にからだが揺れる方はぜひ今回のワーク取り組んでみてくださいね。
内もものスイッチを入れる
マットの上に仰向けで寝転がり、両膝を曲げます。鼻から息を吸って、右足の母指球(親指の付け根)、小指球(小指の付け根)、かかとの中心の3点がついた状態で、母指球をぐーっと押すと、右の内ももにスイッチが入るのを感じますか?母指球の力が抜けて膝が外に漏れていくのが、O脚・太ももが張る状態です。からだの中心・軸が抜けて、意識も外に向いていきます。母指球を踏むだけでも、【内もものスイッチ】が入る感覚があると思います。立っている時も、座っている時も、こういうスイッチに入り方が大切です。
では、右足の母指球、小指球、かかとの中心をつけて、母指球を押して、【右足の内ももにスイッチ】が入り、お膝がしっかり天井に向けましょう。鼻から息を吸い、右足の【内もものスイッチ】が入った状態で、左の足をマットから離していきます。左足の膝の裏に手を持っていき、左足の足の裏に重たい辞書が載っていると仮定して、それをぐっと持ち上げてみましょう。次に(辞書のことは忘れて)、左足の膝を太ももを胸に近づけます。左足を胸に引き寄せますが、無理やり手で引っ張るのではなく、右足の母指球を踏むことで【内もものスイッチ】が入り、左の膝が胸の方に近づくことが大事です。
やりたいことは【左の膝を胸の方に近づけるというストレッチ】です。
鼻から息を吸って吐いて
右足の母指球、小指球、かかとの中心をつける
右足の母指球を踏む
右足の内もものスイッチが入る
右足の安定性が出る
左足の膝が胸の方に近づいてくる
手の力でたぐり寄せるのではなく、右の母指球をしっかり踏むから、左の膝が胸の方に近づきやすくなるっていう関係性をつくります。腰痛を持っている方はこれをしっかりやってくださいね。
軸足の安定性とからだのパーツの繋がり
持ち上げていた左の膝から手を離し、右足を安定したまま、左の足を時計回り、内から外に回しましょう。右足の母指球で踏んで、内ももが安定した状態が大事です。膝は伸ばしても、曲げてもどちらでもいいです。さらに、コアの体幹・安定性UP・より奥の筋肉を使いたかったら、手は上にあげてみてください。両手を掌内側にして天井の方に持ち上げましょう。両手を上げて不安定だと感じた方は、てのひら下でマットの上においておきましょう。
では、左足を降ろして、息をふーと吐いて休憩しましょう。リラックスします。自分の中心にスイッチが入っていく感じを味わっていきましょう。
左右差を感じる
それでは、反対を行っていきますが、ここで左右差を感じるかもしれません。左足の母指球、小指球、かかとの中心の3点をマットにつけます。左の膝のお皿は天井に向けて、倒れて変な方向に向かないようにします。息を吸って吐いて、左足の母指球・小指球・かかとの中心を付いて、母指球を押すから体全体が安定して、不安定な右足をマットから離すという動きができます。順番は守ってくださいね。
ここで試しに、先に右足を上げたら、左足の母指球も小指球も力が抜けるのが分かると思います。左足を意識しないで右足をマットから離すと、左の膝のお皿が違う方向に向くかもしれません。そういう方は、O脚や膝関節症予備軍です。
では、左足の母指球・小指球・かかとの中心を付いて母指球を押して、体全体が安定して、右足がマットから離れます。右の足の裏に辞書が乗っていると仮定して、重たい辞書をぐーっと持ち上げます。膝を伸ばすのが目的ではないので、膝は伸ばしすぎなくていいです。左の母指球を押す。左足の内もものスイッチが入る。そのことによって右の膝をぐーっと伸ばしてください。右足だけをアプローチかけようとしません。
体はパーツでできているわけでなく、繋がりがあります。
右足もストレッチしていきましょう。では、辞書のことは気にせず、膝を伸ばしてみましょう。同じように、左足の母指球を押してスイッチを入れて、膝のお皿を天井に向けます。理想は、膝の裏が伸びることですが、多くの方が伸び切らないでしょう。太ももの後ろの硬直・ハムストリングスが硬いと感じるのであれば、この膝の後ろを伸ばす、かかとを上に持ち上げるワークが有効的です。右足だけを持ち上げてストレッチするのでなく、【左足の安定性】を意識したうえで、右の太ももの裏の柔軟性を上げていきましょう。右の膝の裏か太ももの裏に手を持って行って、【右の膝を胸に近づけるストレッチ】をします。
左足の母指球・小指球・かかとの中心のスイッチをしっかり入る
左足の太もも内もものスイッチが入るから
右足の膝がぐーっと胸に近づいてくる
膝を曲げてたぐり寄せても、膝を緩めた状態でつま先を自分の方に向けてかかとをぐーっと押し上げてもいいです。太ももの後ろが硬いなって感じる方は、膝を緩めた状態で、かかとをぐーっと伸ばしましょう。膝をぴーんと伸ばしたら、膝が過伸展になるので、膝を緩めた状態でかかとをくっくっと曲げると、太ももの裏が伸びます。
右足のアプローチを左足を土台にしてやる。左足の母指球を押しながらやると、腰回りがすごく伸びます。
軸足の安定性があるときとないとき
左足の母指球・小指球・かかとの中心でしっかりと押さえて、右足の膝をぐるぐる内から外に、反時計回りに回していきましょう。このワークの時、なんとなく左足をポジションして、意識を右足に持っていってぐるぐる回していませんか?右の股関節のアプローチとしてはいいですが、からだ全体性を見て、左右のバランスのアプローチをするなら、大事なのは【左足の安定性】を高めていくことです。
仮に、今、回している膝の円のサイズを大きく回してみてください。膝を大きく動かせば動かすほど、内ももの筋力が必要になることに気づきませんか?膝が倒れていきますよね。円のサイズを大きくしたら、左足を意識しなかったら難しいですね。ただその部分をパーツ的にやるのではなくて、機能的にも、見た目的にも、つながりの意識がボディラインを作っていきます。
余裕がある方は手を上にあげてみましょう。手を上げて間にボールを挟んでもいいです。左足はしっかり床を押します。ここでも一度、母指球の意識を抜いてみてください。関節に負担がかかり、腰も硬直し、からだがバラバラになるのを感じませんか?母指球・小指球・かかとの中心で押して、母指球のスイッチを入れると、安定されて、右の股関節もすごく安定性をもって回せるのを実感しますね。
右足を使うときの左足の安定性。からだの感覚の理解。
今回のワークで出てきた【軸足の安定性】を意識して、階段を登る時の右足で登る瞬間、左足にフォーカスしてみてください。右足を運ぶ時、左足に負担がかかって【傾いている】と気づく方もいるかもしれません。
歩く時に体が左右に揺れるのは、片足状態の時にその都度その都度、太ももの外やお尻の大きな筋肉に頼ってバランスを取っているということです。ウォーキングして痩せたいと思っても、歩くたびに、脚の筋肉を使う・太ももが張る、お尻の筋肉が硬くなるという状態なので、なかなかかなわないかもしれません。軸足の安定性が上がってくると、するすると痩せたからだに変化していくでしょう。
美姿勢コンサルタント
田中ひとみ