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2023-10-26

こんにちは。アダムス睦子です。

 

 

先月に続き、今日も皆さんに「時間管理」についてお話していきたいと思います。

 

 

先月は、時間管理を軸としたパートナーとのコミュニケーションについてお話してきました。このお話が、公開後、友人達に意外と好評で、子どもとのやり取りも書いてほしいというリクエストの声が結構ありましたので、今日は「子どもとの時間管理にまつわるコミュニケーション」についてお話していきたいと思います。

 

 

子どもとどうやって「時間管理」を学ぶ?どう導く?

私の場合はパートナーと時間管理に関する価値観が異なり、そんな中でどうコミュニケーションしていくか・・という点が前回のお話でしたが、相手が子どもとなると、時間管理の価値観云々などとはいきませんよね。

 

 

年齢にもよるでしょうが、わたしの一番下の子である次男は小学校2年生ですが、このくらいの年齢ですと、まずもって、時間管理という考え方が未だあまりないのではないでしょうか。加えて時間管理に関する各自の価値観もおおよそ確立していないですよね。

 

 

そんな中、下手な刷り込みになったら本末転倒だし、さりとて成長していく中で時間管理を早いうちから身に着けてほしい。とはいえ、正直自分もどう身に着けてきたのかはっきりしないこの概念を、どう導けばよいのか。

 

 

・・という心の声が浮き上がって聞こえてきそうなトピックです。

 

 

子どもとのコミュニケーションには多くの要因が複雑に絡んでいますし、子どもと親との相性もあると思うので、一概にはあてはめられませんが、これからお話することが、日々のやり取りの、ひとつのヒントになればと思っています。

 

 

さまざまなメソッドや有名なフレームワークも存在している「時間管理」ですが、私が毎月お話ししていく「時間管理」にまつわるお話は確立された体系にのっとったものではありませんので、今日のお話もひとつの参考やひとつの視点として読んでいただければと思います。

 

 

子どもの時間感覚と大人の時間感覚は異なる?

子どもの「時間」の概念は、大人のそれとは大きく異なると私は思います。

 

 

例えば私の子どもの頃は、春休みが終わり、新学期が始まり、夏休みが始まるまでの3か月半が異常に長かったのを覚えています。しかし今、大人である私たちの3か月半はあっという間ではないでしょうか。

 

 

先日、音楽が大好きな長男と、彼のリクエストで、2人でカラオケに行きました。長男にとっては初めてのカラオケでしたので、まず90分予約したのですが、彼にとっての体感は10分だったようで、まさか1時間半過ぎていたなんて・・と驚いていました。

 

 

一方わたしは、曲数の進行や30分、60分と、区切りになるおおよその時間の体感をつかみつつ、終わりまでの30分はスマホを定点でチェックし、着地を横目で見ていたわけですが、それをもっても90分が10分間に感じるほどスピーディーだったという感想は出ませんでした。

 

 

彼らは、時間に関する「質」が大人より様々ある。

 

 

つまり、早く流れたり、遅く流れたりする「ダイアルの刻み」が大人より細かいのではないかなと思うのです。

 

 

どんな向き合いかたをすればいいの?

よく、「相手が子どもだと思わず、一人の大人と同じように話す」というはなしも聞きますが、それは尊重という領域での話であって、そんな彼らに、一人の大人と同じように時間を管理していつまでにタスクどうのこうのと言ってもまったくの無駄でしょう。大人と子どもでは感じている時間の「質」が違うかもしれないという私見を抜きにしても、一挙手一投足を管理するわけにもいきませんよね。

 

 

私がよく子どもたちに話すのは、「時間を区切って、その時間に役割を与えよう。そうすると時間は味方になってくれる。」ということ。

 

 

例えば、休日。あと30分でお昼ご飯の午前中の時間。ではこの30分に、「引き出しの中の、要るおもちゃとチャリティーにあげるおもちゃを仕分ける役割」を与えよう。そうすると不思議なことに、それを行う時間としての「30分」に成る。

 

 

自分もやることが片付いて気分がよくなるし、これが「時間が味方についた」ということ、と。

 

 

時間に役割を与えることで、あら不思議。目に見えない「時間の流れ」がまるで生き物のように立体的になってくるかのような話をすると、子どもたちなりの想像力で楽しそうに自分たちのタスクを「時間」に与えています。

 

 

もうひとつは、「楽しみごと」、いわゆる「ニンジンぶら下げ法」です。

 

 

例えば、土曜日は午前中、家じゅうの掃除をするのが我が家の週間タスクの一つなのですが、午前中に終わらせるためには早起きするか、主体的に子どもたちに動いてもらう必要があります。ただ、「子どもたちに動いてもらう必要がある」といっているのは大人の人手の都合なだけですよね。

 

 

そこで、楽しみや遊び、出かけたい場所など、ギュッと集中して早くみんなで掃除が終われば、早く楽しみごとに移れるという子どもたちのニンジンをぶら下げています。ちょっとしたことですが、言っている大人側も楽しい気持ちになってくるのでおすすめです。

 

 

まとめ

「正論」や、「しなければならない論」ももちろん重要ですし、楽しみごとだけでは健全な生活は立ち行かないですよね。漫然と時間を過ごすことでも、それが「休養」という目的であれば意味をもつものの、時間管理という視点では異なってくるでしょう。

 

 

子どもたちに、あれしろ、これしろと指図するのは簡単ですが(・・簡単といいつつ、言う側は非常に心理的に疲れますがね)、私たち大人も、ちょっと立ち止まり、流れる時間にメリハリをつけるべく役割を与えて、自分にとって必要なことはギュッと集中したり、自分にとっての楽しみごとを純粋に真剣に没頭して楽しんだりよろこんだりしたいものです。

 

 

今回のコラムはいかがでしたでしょうか。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。それではみなさん、また次月に!

 

 

 

 

時間管理アドバイザー

アダムス睦子

 

この記事のライター

企業戦士 フードコーディネーター

アダムス睦子

リケジョから1部上場の大手食品企業のバリキャリへ。現在、ゆるキャリにシフトチェンジを目指しつつ、イギリス人夫・3人の子ども達とバイリンガルの日常を送る。 紅茶&イギリス菓子マリアージュ研究家。
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