2023-11-24
こんにちは。
美姿勢コンサルタントの田中ひとみです。
前回のコラムでは、自分で感じ取って【自分の体がいい感じ】を探していきましょうとお伝えしました。自分のインナーを使っている感覚はありましたか?自分で【いい感じ】を知っているから、【いい感じ】を維持しようとして、姿勢を保つことが出来たり、暴飲暴食をしないようにしておこうとなります。ワークをやるだけでなく、ワークした後のからだの感じを感じて刷り込ませることも大切でしたね。今回は前回からの続きの【奥の筋肉にスイッチを入れる】ワークをお伝えします。
わたしもこのワークを4週間続けて行ったところ、ウエストが-4cmダウンしました。ウエストの変化もありましたが、立った時の姿勢、支えている筋肉が変わって、日常生活の疲れを感じにくくなっていることが一番うれしい変化です。ウエストやお腹周りが気になる方、日常の姿勢を気にしている方にもオススメです。
自分の肉体・神経に集中して、感じる
では、ワークをスタートさせていきましょう。座った姿勢でも、マットの上に寝転がってもどちらでもOKです。今から自分のからだ、肉体と神経に集中していくので、まずは、頭の声はオフにしましょう。
左の掌で右の肋骨を触った時、右の肋骨は外にありますか?中にありますか?肋骨の硬さ、ポジションはどうですか?何を感じますか?感じること・感覚からからだが変わっていきます。実は、肋骨の状態は、腰回り、股関節のポジション、お腹のお肉、脇、二の腕の状態に関連します。肋骨を支える・操作している筋肉にも関係しているので、肋骨を整えると、派生するように<体のライン、神経系・心の安定>も整っていきます。
左の掌で右の肋骨を触ったまま、呼吸しながらアプローチを続けましょう。鼻から息を吸うと肋骨がからだの外に出ます。息を吐いて、右の脇と二の腕をぐーっと伸ばします。肋骨を内側にしまうと、脇と二の腕が縮む・ついてく方は多いと思います。吸う息とともに、脇と二の腕は広げる・伸ばしていきましょう。
このワーク自体もちろん気持ちいいですが、この<引っ張り合いの感覚>を持つことができたら、からだは気持ちがよくなり、体が繋がっていく感覚を持てます。姿勢も安定し、ボディラインも良くなり、姿勢をとる筋肉が「ここかな」と自然とわかるようになります。このワークは、肩・首が辛い・頭痛の方、鼻が詰まる方にも効果的です。
奥の内側のスイッチをオンにする
息を吸うと、肺に空気が入り酸素が溜まるから肺が広がります。「ぎゅっぎゅっ」と脇と二の腕の伸びるのを感じ、肘を頭の上に上げます。上げにくい方は、後ろにひねるとか、角度を探しても大丈夫です。吐く息で「ふーっ」と肋骨をしまいます。肋骨をしまうのが分からなければ、ごそごそして動いて角度を変えて肋骨をしまい、脇と二の腕をしまう。脇と二の腕は引っ張って弾力を出します。
脇と二の腕を引っ張ろうとすると肋骨がでてくるので、引っ張り合いををします。筋肉は骨にくっついて始まりと終わりがあります。引っ張り合いをすることでいい感じに変わり、インナーにスイッチが入ると「ここかな」がわかってきます。ワークのクオリティを上げ「ここかな」の筋肉を普段から使っていれば、肩甲骨のポジションが安定して、楽に姿勢が取れるようになります。肩が辛い方、二の腕がたるむ方、背中にお肉が付く方、くびれがない方は脇と二の腕の弾力を上げることで改善していきます。
同じこと・同じ筋肉を使うということは、スイッチを入れるということです。1回目より2回目、2回目より3回目とだんだんスイッチを入れやすくなります。同じことを繰り返す中で、締めるキャパシティが広がります。脇が辛い方は、掌をぐーっと上げてもいいです。
左右の違いを感じる
では、ここから反対側にアプローチしてきましょう。まずは、からだの違いを感じてみましょう。先にアプローチした右側とまだアプローチしていない左側の違いはどうですか?「このワークをやったからOK」ではなくて、あなたはどうやってからだを使いたいですか?どんな状態にしたいですか?右と左の感覚、筋肉の感覚の違いを感じましょう。左が固まってる感覚があり、右の方は筋肉の弾力があるかもしれないです。
姿勢を取るとは、引っ張り合いで、からだを感じ、いい感じの連続性です。骨盤周りや、膣を締める、内臓の周りの筋肉はこのように意図的に使ってアプローチかけないと、日常生活では使いません。これは貴重なアプローチです。
では、右の掌で左の肋骨を触れていきましょう。先ほどは触れずに感じました。「おてあて」という言葉の通り、掌はセンサーです。センサーを通して脳みそが肉体の状態を知る・感じます。ここでも、右と左の違いを感じてましょう。「いつも右のように使っていたいな」と感じる。このように【感じる】から行動が変わり、習慣が変わります。感じて、感情が湧くから、行動が起きます。
ただ単に「右、左、はい、違うね、次のワークは何?」ではなく、「左側、出てるね。硬いね。と感じ、じゃぁ、どうしたい?じゃぁ、どうする?」と感じて、感情が湧くから行動が伴ってきます。「腰の浮輪肉イヤ」と自分の体を否定したくなりますが、「ここにお肉ついてる、まじかぁ。」と感じることも非常に大事です。このような感覚、見過ごしていませんか?なんでもないこの時間、感じるからだを感じ取る時間。静かに感じることも、行動・習慣を変えていきます。
まずは、肋骨だけで動かしていきます。腕は上げずに、息を「ふーっ」と吐いていきます。腰痛や腰回りの違和感、尿漏れを持っている人も広げるに集中していきましょう。吸うから広がり、広げることと、しまうことのふり幅が大事です。
ここでは、背骨も骨盤を動かさないようにしましょう。基本的にあまり、背骨・骨盤を動かさずに、肋骨をしまうワークをするのが理想です。どうしても伸びない・動かないのであれば、頭を動かしてみたり、ねじってもOKです。
吸って、吐いて「ふー、ふー。ふっ、ふっ」
ポイントとして、自分の体のキャパシティを広げる時「ふーっ」から「ふっふっ」にの呼吸にするとキュキュと筋肉にスイッチが入ります。からだに集中するって気持ちいいですね。
もう一度、吸って、吐いていきましょう。1回目より、2回目の方が肋骨が広がりませんか?最初は、筋肉に付随して、肋骨がしまわれていくと思います。入らなくなったら、筋肉が使えていないということなので、キャパシティを広げるチャンスです。吐く息を「ふっ、ふっ」に変えて自分で「締めていっているな、安定してさせているな」と、アプローチをかけてくださいね。
吸って肋骨を広げて、吐いてしまう
腕を頭の上にあげて、脇と二の腕のばす
腕を上げると、見事に脇と二の腕ついていきますよね。ココです。<肋骨をしまい、脇と二の腕を引っ張り合いをする。>いつもは使っていない何とも言えない、中の筋肉にスイッチが入ってきていませんか?からだの中から汗をかくイメージ。吐く息を「ふっふっ」にすることで、硬かった左の肋骨が動き出します。
息を吸って、「ふー」っと吐いて、肋骨をしまい、脇と二の腕は引っ張り合いです。同じ動きを繰り返して、1回目より、2回目。2回目より、3回目とキャパシティを広げていきます。繰り返すたびにキャパシティを広げるために、筋肉の引っ張りの具合、度合い、距離をそれぞれ違う範囲で行いましょう。最後に、息を吸って、肺を広げて、肋骨をしまう。範囲を広げて、振り子の距離を広げて、肋骨をキュキュッとしまう。それに伴って、脇と二の腕を引っ張る。
休憩で今の肋骨の感じを感じる
いい感じになったらリラックス。「はー」と息を吐いて、休憩も大切です。今の肋骨はどんな感じですか?今の自分の肋骨はどこの筋肉で安定していますか?からだが安定している・薄くなると感じるのは、自分のインナーの筋肉を使えているということです。骨盤、背骨、仙骨これらを支えるのは呼吸の筋肉から始まっています。自分のインナー、奥の筋肉をほったらかしにしていると、からだの大きな筋肉だけで支えるから「ズドン」という印象になります。奥の筋肉を意識して、意図的に使っていくと、「きゅーっ」と中で締めていくボディイメージで、体が薄くなっていきます。
からだのボディラインを作っていく・デザインしていくのは、運動して自分の外の筋肉を締めるイメージがあるかもしれません。しかし、からだを整えていく、姿勢と整える、ラインを創っていくときも、自分の内側の筋肉を意識する・感じましょう。自分の奥をきゅーっと締めるから、からだも集まり、骨のポジションに付随してボディラインが出来ていきます。ひとは、身体感覚が変わらないと体の状態・ボディラインも変わらないのです。感覚を磨いていきましょう。
燃費の悪いカラダをめざす
日常生活でも、この肋骨の締りをもとに歩いたり、動いたり、行動すると、現実的に、単純に、消費カロリーが姿勢によって上がります。たくさん歩く、時間を費やす、時間計算も大事だけど、いい筋肉を創るには、カロリーが消費される、燃費の悪いカラダになることです。
さらに、来月もこのワークのつづきをご紹介しますね。お楽しみください。
美姿勢コンサルタント・ヨガインストラクター
田中ひとみ