2023-10-15
こんにちは。
片づけのプロ ライフオーガナイザー®、暮らしコーディネーター 原田ひろみです。
毎日忙しく過ごす女性の片づく環境や習慣づくりを通して、仕事とプライベートの両方を充実させるライフスタイルのサポートをしています。
私らしく充実した暮らしを手に入れるためのライフスタイル整理術として「時間管理」「片づく仕組みづくり」「私らしい装い」3つのテーマでお伝えしています。
季節の変わり目に行う衣替え。一般に6月1日と10月1日が「衣替え」の日となっていますが、最近は10月でも暑かったり、気温が20℃以上ある期間が長くなり衣替えのタイミングが難しいですね。
そこで今回は、季節の衣類を上手に管理する「衣替え」についてご紹介します。
衣替えをする?しない?
みなさんは衣替えをしていますか?
以前は衣替えをするのは当たり前になっていましたが、意外と時間と手間のかかる作業です。「衣替えは面倒!できたらやりたくない」と感じている方も多いのではないでしょうか?最近では、衣替えをしない方も増えています。
衣替えをしなければ、管理もラクですし、季節の変わり目のたびに「衣替えをしなければ…」と憂鬱な気持ちからも解放されます。家族全員分となると、今まで衣替えに費やしていた時間を他のやりたいことに使うことができそうです。忙しい人ほど衣類の管理がラクになります。衣替えをしなくてもいいクローゼットであれば、季節の変わり目の気温の変化にもスムーズに準備ができます。
では、衣替えをするメリットはどのようなことがあるでしょうか?
①衣類のメンテナンスができる
今年着た服をチェックしてシミや汚れ、ほつれなどがないか確認し、クリーニングに出すなどメンテナンスをしてからしまうことで来シーズンも気持ちよく着ることができます。このメンテナンスが面倒になり後回しになりがち。洗濯がめんどうで衣替えせずそのままワンシーズン置きっぱなし…。というのは避けたいですね。
②洋服の整理ができる
しまう前にシーズン中に着たもの、一回も着なかったものなどががあれば、どうして着なかったのか?、来シーズンは着るのか?確認しながら見直すことで洋服の整理ができます。
このように面倒な衣替えも衣類を上手に管理するためには必要な作業です。
ムリなく簡単にできる衣替えの仕組み
できれば衣替えをしないのが理想ですが、面倒な衣替えも少しの工夫でムリなくできるようになります。
例えば…
●衣替えを一気にせず、気温や状況に合わせて徐々に⼊れ替える。
●冬物と夏物の位置を交換するだけなどの衣類の配置で簡単に片づく仕組みづくりをする。
夏物衣類は、汗染みや黄ばみなどでどうしても汚れてしまうので確認して、来年も着る予定なら汗ぬきなどのメンテナンスをしてから仕舞います。特に夏服は汚れが取れない場合は、潔く処分する判断も必要です。
季節の衣類を出そうと思ったときに、どこに何を収納しているのかを把握しておくことで衣替えもスムーズに進みます。季節ごとにまとめたり、アイテム別に収納しておくのはおすすめです。
ただ、衣替えを不要にするためにはなるべく衣類を一か所で管理する必要があるため、衣替えをするほど衣類を持っていない場合はよいのですが、オールシーズンの服をクローゼット内に収納しきれない、住まいのクローゼットの収納量が足りない場合は、難しいケースもあります。
また”衣類が多くて持っているものを把握できていない方”は、要注意!定期的に持っている衣類を確認することをお忘れなく。持っていることを忘れて同じようなものを購入したり、無駄な買い物を防ぐことができます。
面倒な衣替えを短時間で終わらせる仕組み
ここで面倒な衣替えを短時間で済ませているわが家の方法をご紹介します。
私は幅180cm、奥行80cmの壁面クローゼットを使っています。ふだん着る服(オンシーズン)の服をアイテム別にハンガーに掛けて、畳んだ衣類は吊り下げラックに入れて一目で見渡せるようにしています。
ハンガーに掛けているオフシーズンの服は、別のウォークインクローゼット。畳む服は下の引き出しケースに。必要になったとき、引き出しから出して、ハンガーもしくは吊り下げラックに移動する仕組みです。
「クローゼットがギュウギュウで出し入れしずらいな……」って感じたときが、私の“衣替え”のタイミング。洋服の出し入れが快適にできるように整え直します。季節の移り変わりに合わせて少しずつ衣類を入れ替えるスタイルです。
短時間で衣替えを終わらせるポイントは3つ。
・ハンガーに掛けたまま
・衣替えは3ステップ「出す」→「分ける」→「戻す」
例えば、羽織もの。1アイテムずつなら、すきま時間でも行うことができます。また、ハンガーから外さず、かけたまま室内物干しを利用して衣類を出します。
すべて出します。出したら、4つのカテゴリーに分けていきます。
「手放す」「季節外」「まだ着る」「これから着る」。4つのカテゴリーで分けた衣類をそれぞれ戻していきます。
「手放す」→リサイクルまたは処分
「季節外」→洗ってから引き出しへ
「まだ着る」→クローゼットへ
「これから着る」→クローゼットへ
このように1アイテムずつの見直し作業は10~15分ほどなのですぐに終わります。何回かに分けることで無理なく見直しができます。
以前は、衣替えは一気にしなくてはと思っていたので、「まとまった時間があるときに…」と思うと、憂鬱になり先延ばしにしがちでした。作業を分けることで、見直しのハードルが下がりました。
また、「衣替えは洋服と向き合う時間」。クローゼットから衣類を出して、選び、戻す作業を通じて、持っている衣類を確認することを私は大切にしています。確認することで「○○と××を組み合わせようと」イメージしやすくなりますし、コーディネートを考えるのも楽しくなります。
定期的に持っている洋服を把握することが、私にとっては大事なこと。クローゼットが使いづらくなったタイミングでの見直しが“衣替え”となり、快適なクローゼットの維持に繋がっています。
まとめ
いかがだったでしょうか?衣替えは手間や時間がかかるのでできればしたくないですが、少しの工夫でいつでも気持ちよく洋服選びができるクローゼットに整い、季節の衣類を上手に管理できるようになります。
また衣服のメンテナンスや整理だけでなく、洋服と向き合う時間にもなります。来年も着るかどうか迷ったら「着れるかどうか」ではなく、「今のあなたが着たいかどうか」「その服を着て気分よく出かけられるか?」と問いかけてみてください。あなたにあった衣替えの仕組みづくりの参考にしてくださいね。
片づけのプロ ライフオーガナイザー®暮らしコーディネーター
原田ひろみ