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2022-11-14

こんにちは。

栄養士カウンセラーの秋吉香里です。

 

 

 

 

昼間は暖かく、朝晩は冷える。温度差に体がついてこなかったりする季節にぴったりの漢方食材を使った身体温めレシピをご紹介します。

 

 

「漢方」「薬膳」と聞くと、特別な生薬や食材、料理法が必要に思われがちですが、実は身近な食材で手軽にとり入れることができます。食材には体を温める作用のあるもの、体を冷やす作用のあるもの、その中間で体温に影響の少ない食材があります。

 

 

食性の五性分類と主な食材

「薬膳」の考え方の一つに「食性の五性分類」というものがあります。体を温める食べ物(熱性、温性)は寒い季節が旬で、寒い地域で採れるもの、濃い色をしているもの、水分が少なく固いものです。体を冷やす食べ物は暖かい季節が旬で、暑い地域で採れるもの、薄い色で水分が多く柔らかいものです。その中間の食べ物としては体の熱への影響がすくない(平性)ものがあります。

 

 

参考食材例は下記になります。

 

 

熱性・・・体を温める作用が強く、発汗を促したり新陳代謝を高めたり、興奮作用がある「温性」よりも作用が強い。

(食材例)唐辛子、山椒、こしょう、シナモン、ニンニク(生)、など

 

温性・・・体を温める作用がある。穏やかに「気」、「血」を巡らせて疲れを取り、体を元気にしていく。

(食材例)ニラ、玉ねぎ、桃、かぼちゃ、モチ米、牛肉、羊肉、イワシ、アジ、ウナギ、エビ、長芋、カボチャ、玉ネギ、ニンジン、小松菜、杏、ミカン、松の実、クルミ、栗、シソ、ショウガ、長ネギ、ニンニク、酢、味噌、紅茶、珈琲など

 

平性・・・熱に対する体への影響が少ない。滋養強壮に効果的。

(食材例)ブドウ、いちじく、じゃがいも、にんじん、大豆(納豆)、卵、鶏肉、サケ、サバ、サンマ、イカ、タコ、キャベツ、サツマイモ、山芋、ブロッコリー、シイタケ、キクラゲ、サヤエンドウ、黒豆、黒ゴマ、牛乳、ハチミツなど

 

涼性・・・暑い時に体の熱を冷やす。必要な「水」を補って口の渇きを和らげる。
(食材例)りんご、みかん、セロリ、豆腐、そば、あさり、豚肉、マグロ、春雨、緑豆、ホウレン草、春菊、キュウリ、ナス、ダイコン、マッシュルーム、マイタケ、ビワ、ナシ、麦茶、緑茶など

 

寒性・・・「涼性」より、体の熱を冷やす作用が強く、鎮痛、消炎作用がある。「涼性」より強い作用で体の熱を冷まし、熱毒を解いたり消炎の効果があります。

(食材例)スイカ、バナナ、トマト、ゴーヤ、カニ、アサリ、牡蠣、昆布、海苔、冬瓜、タケノコ、ゴボウ、レンコン、トマト、ハモ、ハマグリ、柿、バナナ、メロン、スイカ、寒天、塩 など

 

 

今日は最初に、熱性のとうがらしとニンニク、温性の生姜をで作った「温めラー油」を使ったレシピをご紹介します。

 

 

「温め効果抜群!温めラー油」

温めラー湯

 

 

〈材料〉

ごま油  100cc

すりおろしニンニク 大さじ1(ニンニク生2かけでも可)

おろししょうが(チューブ)小さじ1(しょうが生1かけでも可)

七味唐辛子 小さじ3〜4(あまり辛いのがお好きでない方は調整してください)一味でも良い

 

 

(作り方)

全ての材料を混ぜる。

 

 

次は温めラー油を使ったお料理を2つご紹介します。

 

 

「手羽元と大根のスープ」(約4人分)

手羽元と大根スープ

 

 

(材料)

鶏手羽元 8本

塩    小さじ2

水               1200cc

昆布   10cmくらい

しょうが  チューブ5cmくらい(生なら1かけ分薄切り)

長ネギ   2本

大根   1/3本分

醤油  大1

温めラー油 適量

 

 

(作り方)

 

1、ビニール袋に鶏手羽とと塩を入れてよく揉み、15分くらい常温で置く。

 

2、長ネギを斜め切り、大根は乱切りにしておく。

 

3、土鍋に水と昆布をいれて火にかけ、沸騰したら、鶏手羽元を入れる。

 

4、アクを取ったらチューブの生姜と長ネギと大根を入れて蓋をして煮る。

 

5、沸騰したら、火を弱めそのまま5分煮て、火をとめ、30分置く。

 

6、温めラー湯を入れる(お好みの量を少し)。

 

 

(豚と小松菜の炒め物)(2人分)

 

 

(材料)

ごま油 大さじ2(大さじ1ずつ使用します)

豚こま肉 200g

醤油  大さじ1

片栗粉 小さじ1

小松菜 1束

オイスターソース 大さじ1

温めラー湯 適量

 

 

(作り方)

 

1、豚肉は一口大にして醤油と片栗粉を盛り込んで10分ほど置いておく。

 

2、フライパンに胡麻油大さじ1(材料の半分)を入れて小松菜を炒めて、火が通ったら鍋から一旦取り出す。

 

3、空いたフライパンに残りのごま油を入れて豚肉を炒める。

 

4、オイスターソースを絡めたら2、の小松菜を戻し入れる。

 

5、温めラー油を少しかけて出来上がり。

 

 

寒い季節、温まる食材も上手に取り入れて身体の内側から温めていきましょう。

 

 

 

 

栄養士カウンセラー

秋吉 香里

 

この記事のライター

森 絵理

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