女性の生き方、働き方の提案をするコミュニティサイト W habit(ダブル ファビット) 女性の生き方、働き方の提案をする
コミュニティサイト

Column Video

2023-07-24

こんにちは。アダムス睦子です。

 

 

先月に続き、今日も皆さんに「時間管理」についてお話していきたいと思います。

 

 

ここまでのコラムを読んで、「わざわざ周りを巻き込まなくても、誰かに説明して一緒にやってもらうより一人でやったほうが早いし楽だし・・」と思われている方もいるかもしれませんね。

 

 

今日の内容を読むことで、その思いへの説明になる「メリット」二つがわかると思います。

 

 

さまざまなメソッドや有名なフレームワークも存在している「時間管理」ですが、私が毎月お話ししていく「時間管理」にまつわるお話は確立された体系にのっとったものではありませんので、今日のお話もひとつの参考やひとつの視点として読んでいただければと思っています。

 

 

一人でやろうとしてしまって、逆にむちゃぶりになるということ

前回は、具体的に私のルーティンスケジュールの一コマを切り取って、いかに家族にタスクを振り分けていくかのお話をしました。

 

 

一人でやろうとしないことを念頭に置いて、どうやって根回しをしていくか・・という話でしたね。

 

 

「一人でやろうとしない」ということは、「むちゃぶりをしてもよい」こととは違います。

 

 

これはとっても大切なポイントだと私は思っています。そのいちばんの理由が「一人でやろうとするばっかりに、ギリギリになって周りに振って、振られた周りが超迷惑・・でも時間がないからとりあえず対処に力を貸すけれど、金輪際、振らないでほしいという見えない壁を作ってしまう」こと。

 

 

この壁はできてしまうと非常に厄介です。

 

 

「狼来たぞ・・」ではないですが、「超迷惑」な経験は人に警戒を持たせてしまうので、次にコミュニケーションしようとしても、そこはかとなくスムーズにいかない空気のような膜のような壁ができてしまうのです。

 

 

皆さんも経験ありませんか?職場の同僚でも、上司でも、PTAの会合でもママ友でも友人でもなんでもよいのですが、「もう少し早く言ってくれたら・・」ということが。

 

 

「迷惑だ」という心理的インパクトは「助かった」という心理的インパクトの約8倍あるといわれていますから、「助かった」エピソードを7回してもたった1回の「迷惑」エピソードで、いとも簡単に相手の印象は崩れてしまう。

 

 

「超迷惑」なインパクトが大きい、そんな背景と経験値もあいまって、人はますます「一人でやろう」とするスパイラルに人は入りがちだったりしますが、ぎりぎりまで何とかしようとあくせくせずに、いったんニュートラルな気持ちで「相手に説明を尽くす」というスタンスに照準を合わせてほしいと思います。

 

 

そう、メリット1つ目は無意味な「見えない壁」ができにくいことです。

 

 

おもてなしのホスピタリティの功罪?

一つ目のメリットをお伝えしたものの、私も最初からできたわけではありません。それに、今でも完璧にできているわけではありません。でもいつも一つだけ意識していることがあります。

 

 

それは「説明を尽くすことの奥行き」です。

 

 

誰かに何かを振っていくということは、目的や背景について説明をして理解を得たうえが前提ですよね。そんな中、たまに「説明を尽くす必要がないくらい、相手が汲み取って率先して動いてくれることを期待している」人を見受けます。

 

 

もちろん、お冷が欲しそうなお客様が「お水をください」と発する前に注ぐことは世界では類を見ない素晴らしいホスピタリティなのですが、なんでもかんでもその前提で居ると足かせになります。目的や背景を延々と話したほうがいい相手なのか、結論だけ伝えたほうが動きやすいのかなどの濃淡をつけること、これが「説明を尽くすことの奥行き」です。

 

 

説明が伝わるのも伝わらないのも「受けて次第」

口で言うのは簡単ですが、やってみるのは至難の業です。けれど日常の何気ない一コマを利用して説明力や言語化する力も付きますし、生きていく中で人との関わりがなくなることはないので、やってみて損はないと思います。

 

 

相手に相応した説明力が身に付く、これがメリット二つ目です。

 

 

説明に「忙しい」「余裕がない」というような感情が乗ってしまうと「なんでもいいからとにかくやっておいて」というような言い方になりがちですよね。ここでわだかまりが出来たら本末転倒です。

 

 

余裕がない、疲れているときこそ前広に前広に段取りしていくことが相手に負担を負わせずにスムーズにコミュニケーションできるコツだと思います。

 

 

さて、話が変わりますが、時間管理の話から相手によって説明の濃淡をつける話をしましたが、そんな濃淡まったく暖簾に腕押しの人、それが私の夫でした。とにかく私の夫は、自分自身が時間管理や説明を尽くすことが大の苦手でした。「一人でやったほうが早いからタイプ」の典型で、自分で様々なタスクを抱えがちな人でした。

 

 

約15年間で何回も手帳やノートをプレゼントしましたが、全く使わない。何回説明しても全く響かない、テコでも変わらない人でした。子どもが生まれてもそのスタンスは変わらず、価値観も変わらず来たのですが、ある日を境にノートを使い、手帳を使いだすようになったのです。

 

 

なぜノートも手帳も時間管理も、そして根回しも苦手な夫が変わったのか。次回はそれについてひも解いていこうと思います。

 

 

今回のコラムはいかがでしたでしょうか。最後までお読みいただきありがとうございます。次回も、時間管理にまつわるトピックスをお伝えしていきたいと思います。

 

 

それではみなさん、また次月に!

 

 

 

時間管理アドバイザー
アダムス睦子

 

 

この記事のライター

企業戦士 フードコーディネーター

アダムス睦子

リケジョから1部上場の大手食品企業のバリキャリへ。現在、ゆるキャリにシフトチェンジを目指しつつ、イギリス人夫・3人の子ども達とバイリンガルの日常を送る。 紅茶&イギリス菓子マリアージュ研究家。
  • インスタグラム
Profile