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2023-11-28

こんにちは。アダムス睦子です。

 

 

先月に続き、今日も皆さんに「時間管理」についてお話していきます。

 

 

いままで、様々な角度から「時間管理」についてお伝えしてきました。今日は、先月お話しした「子どもとの時間管理にまつわるコミュニケーション」について、23年間職業として携わってきた私の専門分野である「食」とからめて、独自の視点を交えたお話をしていきたいと思います。

 

 

本日お話しするのは、「子どもと作ろう!Let’s cooking!」のお話です。子どもと一緒に料理の経験をすることで、結果的に時間の流れ、そしてその延長線上で「時間管理」をすることの直感的な重要性がわかるようになります。

 

 

子どもと一緒にシェアしよう、料理の経験

読者の皆さんの中にも、私と同じように、フルタイムでお仕事をされながら子育てにもあたっていらっしゃる方もいると思います。

 

 

私の母親は、生きてきた昭和の時代背景もあって専業主婦でした。しかし、今の世の中の「当たり前」も違っている中で、さらに当時の私の母親と私は違うライフスタイルですし、その上で子どもとの向き合い方も当然異なっています。

 

 

現在私たちが家庭やパートナーなど身近な人たちと共に時間管理をする上で、ずっと子どもや身近な人達のマネージャーとして支柱になれるわけでもありませんし、さりとてやらないといけない家庭のタスクは一緒にこなしてもらいたい。

 

 

そんなとき、ズバリ、「シェアするとグッとコミュニケーションが深まる、一緒に作る経験をするのをおススメするメニュー」を、独断と偏見の視点で、今日は紹介したいと思います。

 

 

さまざまなメソッドや有名なフレームワークも存在している「時間管理」ですが、私が毎月お話ししていく「時間管理」にまつわるお話は確立された体系にのっとったものではありませんので、今日のお話もひとつの参考やひとつの視点として読んでいただければと思います。

 

 

ズバリ、ズバリ!おすすめのメニューとは?

まず、切る作業が多いレシピは、親も口を出しがちになります。

 

 

「手を切るな。」

「包丁の持ち方はこうだ。」「もうちょっと薄く切るように。」

「それだと手も切っちゃうでしょう・・。」

と、切る工程は実は見守るのが大変です。時間に余裕がないときはなおさらでしょう。「血が出た!絆創膏どこ!?」というプロセスが余計にかかりますからね。ですから、「切る作業が無い」。これが1つ目のポイントです。

 

 

次に、「一つの工程の中に変化が有ること」

 

 

・油とお酢混ぜることでドレッシングになって混ざっていく。

・たまごのカラにヒビを入れて割ることで中のたまごが出る。

など、なにかとなにかの組み合わせの動きの結果があると、それらを通じて、変化やそれに伴う物理的なコミュニケーションができます。

 

 

例えば先ほど挙げたたまごを割る作業。実はたまごの割り方にはいくつか方法があり、皆さんもご家庭で教えて頂いたことがあるかと思います。そんな伝承ができることもたまご一つとっても有意義なこと。そんなたまごを溶いて混ぜたりする作業でも、料理によって混ぜ方は様々です。

 

 

無意識的に行っていることを敢えて意識的に行うことで変化をつかまえて言語化に落とし込む。これを使ってコミュニケーションをしていきます。

 

 

次に、「張り付いている必要がある加熱工程が有ること」

 

 

加熱工程ひとつ取っても様々ですよね。例えばオーブンに入れて、焼きあがるまでの時間を愉しむことも一興。けれど調理においての加熱工程では、火のそばでお鍋の中の変化を楽しむことも実はかくれ有意義プロセスです(いや、ともすれば非常に非効率的でもあるでしょう。しかし、頭の中をからっぽにして、じーっとお鍋の中を見ていると、まったく違うアイデアが沸いてきたりもするのです!そういう意味で、隠れた有意義プロセスだと私は思っています!)。

 

 

話を戻して、火のそばでお鍋の中の変化をつぶさに見ているには調理器具に張り付いていないといけません。時間管理の観点からみると、圧力鍋などによって、いかに時短に火が通るか、または、火をつけてそのまま同時に別の作業が出来るか、という方法に軍配があがるでしょう。しかし、無駄でもある「張り付いていないといけない経験」を通じて、いかに毎日食卓に出てくる食べ物が、作り手の大切な時間を使ったうえで出てくるものなのか知ってもらうよい機会になるのです。

 

 

かといって張り付いているといっても、さすがに数分張り付いているくらいがいいでしょうね・・。その時間が永遠に感じられるかもしれませんので、タイマーを忘れずにセットして、ちょっとの間、意識を子どもと一緒に調理器具の中に集中してみるのです。

 

 

そして、最後に、「チャレンジできる作業が有ること」

 

 

例えば、「ひっくり返す」という工程があります。餃子でもオムライスでもいいのですが、これは大人でも「うまくできるかな」と毎度ヒヤリとよぎったりしますよね。うまくなるまでには、失敗もあるでしょう。

 

 

猿も木から落ちるとはよく言ったもので、うまくなっても、たまには失敗もするでしょう。どこまでいっても毎回新鮮に真摯に向き合う工程は、調理のみならず、子どもたちの学校の毎日のルーチンにも、習い事のなかにもあるものです。

 

 

このちょっとしたチャレンジを散りばめることを通じて、大人でさえ毎度のドキドキした勇気の気持ちの上にそれらが成り立つものであると解ることが、彼らに柔軟力や適応力、それを下支えする「やってみて失敗しても、まあドンマイでいいんだよ!」の気持ちを親から子に伝えることになります。

 

 

さて、ここまでのポイントを網羅するメニューは一体何でしょうか。

 

 

ズバリ、パンケーキです。パンケーキは、たまごを割る、混ぜる、粉なども入れる、また混ぜる、という工程から始まります。そして、加熱工程では目が離せません。ぷつぷつと空気が通ってきたら、ひっくり返す作業があります。

 

 

パンケーキを焼いたことがあるかたはわかると思いますが、重要ポイントとして、フライパンを良く熱してから、固く絞った濡れ布巾の上で10秒ほど冷ます工程があります。それからまたフライパンを熱して薄く油をひいて生地を落としていくので、この「冷ます工程」も一緒にやっていくとよいでしょう。

 

 

おいしいものは皆大好き!食を通じてコミュニケーションを

このように文字で起こすとなんだかパンケーキひとつにたいそう小難しい話をしている風になりますが、どんなささいなコトが対象でも、私たちはそれらに一舜一舜の時間を投入している事実があり、それを体感できる一番分かりやすいメニューがパンケーキだよなあと、私は常々思っているのです。

 

 

時間管理においても、自分がやってしまったほうが早いのでやってしまう人は多いよねというお話を以前のコラムで触れてきました。料理も、子どもと一緒にやるよりは、自分でやってしまうほうがどれだけスピーディーかわかりません。手を切る心配も、火傷の心配も、ひっくり返してこぼす心配だって無い。

 

 

けれども、私自身が「食」をライフワークとして志した原体験が、幼い頃、祖母と一緒にお世辞にも専門的とはいえない、家庭のなんちゃってプリンを作った経験に基づいていて、それが「食の経験をシェアして一緒にその喜びを分かち合うことが、人を動機づけたり、幸せにする」という、現在の私なりの真実の根幹に成っています。一見、時間管理とは正反対の位置にありそうな「無駄な時間」に光を当てていくことで、それがまわりまわって「時間の大切さ」を知る、思いもよらない花を咲かせるということを、食を通じて知ってもらえたらと思っています。

 

 

今回のコラムはいかがでしたでしょうか。最後までお読みいただきありがとうございます。それではみなさん、また次月に!

 

 

 

 

時間管理アドバイザー

アダムス睦子

 

この記事のライター

企業戦士 フードコーディネーター

アダムス睦子

リケジョから1部上場の大手食品企業のバリキャリへ。現在、ゆるキャリにシフトチェンジを目指しつつ、イギリス人夫・3人の子ども達とバイリンガルの日常を送る。 紅茶&イギリス菓子マリアージュ研究家。
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