2023-08-23
こんにちは。
美姿勢コンサルタント・ヨガインストラクターの田中ひとみです。
素足でお出かけする機会が多くなるこの時期、足元のお悩みはありますか?むくみ、におい、がさがさかかとなど・・・。足元を見せる機会が多くなるので少しでも魅力的に見せたいものですね。今回はそんなあなたでも足元のケアをして自信をもって足元を出していけるようになるコラムです。
保湿で年齢を感じさせないかかと
かかとは実は体重の約70%の圧力がかかっているんです。そのため、かかとの皮膚は日々重圧にも耐えています。皮下脂肪も厚いですが、体の末端にあるため血流が悪くなりやすく、栄養が届きにくい箇所です。クーラーの冷えなどから起こる血行不良や、歩き方の摩擦などによっても、夏でもかかとは硬くなる【角化】を起こしやすいのです。乾燥しやすい冬だけでなく、夏にもかかとは硬くガサガサになりやすいということです。私も夏、サンダルを履くことが多くなると途端にガサガサになり慌ててケアをしたこともあります。
ガサガサかかとの大きな原因の一つは乾燥です。足裏は汗のでる汗腺はありますが、皮脂を分泌する皮脂線はありません。そのため足裏には油分補給をしてあげないと、年中カサカサな状態になってしまいます。夏はベタつくのを嫌い保湿をしない方が多いですが、そうするとさらに乾燥が進んでしまいます。足裏は一年中保湿ケアをおススメするパーツです。
かかとの保湿ケア
やり方は簡単で、ぬるま湯で角質を柔らかくしてフットケアファイルで一定方向に削るだけです。ゴシゴシと往復がけするとお肌のキメが整わないので必ず一定方向に削りましょう。最後にやすりが終ったらボディローションやオイルやクリームでしっかり保湿をしましょう。
【「削りすぎ」を防ぐため注意点】
・ケアは2週間に1回程度。
・皮膚が濡れているときにやらない。
・削る前より少し柔らかくなったらやめる。
角質層は2週間ではがれ落ちるサイクルが基本なので、乾燥している場合は2週間に1度のケアで十分です。皮膚が濡れていると角質が柔らかくなっているため必要以上に削れてしまうことがあります。また角質は一度で削り取ろうとせずに、1回のケアは皮膚が柔らかくなったと感じるところでやめましょう。これらを守らないと一気に悪化してしまうことがありますのでセルフケアでは十分気をつけてください。
しかし、角質は本来は垢になってはがれ落ちるものです。タコのように固くたまってしまう場合は、過度な負担が足にかかっている圧迫や摩擦が繰り返し起こっている状態です。その場合は1週間に1回程度削って余分なタコをできるだけ削り、保湿をすることで再生サイクルを促していきます。
そこで、たこや魚の目が出来てしまう方は歩き方を変えてみてはいかがでしたでしょうか。
歩く時に体重がかかってしまうところが硬く角質が溜まっていくのがタコです。かかと、親指の付け根の母指球、小指の付け根の小指球の3点。両足で6点を感じて歩くとたこや魚の目の痛みはなくなってきます。重心が小指側に流れていってしまっている方や外反母趾で親指のつけのの外側に流れていっている方は重心のかけ方を意識してみてください。ご自身で分からない方にはオンラインで無料診断も行っておりますのでお気軽にどうぞ。
むくみ
夏の華奢なサンダルやミュールはかわいらしい一方で、夕方になると足がむくんではみ出してしまうこともありますよね。足元のマッサージをしたり、仕事中に足を動かしてふくらはぎのポンプの働きを機能させてあげましょう。
前回の足のむくみ取りのコラムもご参考になさってください。
さらに、冬よりも夏の方がむくみやすいのですが、夏のむくみは暑さによる冷たい飲み物の摂りすぎや、冷えた場所で長時間過ごすことによる血流の悪さのほかに、塩分のとりすぎも原因です。夏の暑さで身体がダルく、ついインスタント食品や加工食品に頼ってしまう方も多いのではないでしょうか。血流の悪さは、内側からのケアとして塩分を控えることも大切です。新鮮な夏野菜を食べたり、和食中心の食生活にしたりするなどを心がけてみてください。
臭い
年間通して足の匂いが気になる方は多いと思います。しかし、足の匂いの原因を知らない方も非常に多いです。ニオイの原因は、常在菌(じょうざいきん)の繁殖です。足のニオイは汗のせいだと思い込んでいる方がいますが、それはひとつの要因なだけで直接の原因ではありません。
では雑菌が繁殖してしまう原因は何でしょうか?足・靴・靴下、この3つに雑菌が繁殖するのが原因で、足のお手入れ不足や不衛生な状態が続くと常在菌が繁殖します。雑菌は繁殖するときに足裏にある角質や爪の垢をエサにして繁殖します。
日頃から角質ケアやネイルケアをしっかりしているだけで足のニオイを軽減することができます。今すぐできる足のケアとしては、毛の柔らかい歯ブラシで爪の周りをお掃除することです。お風呂上がりのタイミングで石鹸など何も付いていないブラシで爪の周りを優しくこすります。すると、爪の間に入った垢やボディーソープ・シャンプーの残りもきれいに取り除くことができ、清潔な状態を保てます。手軽にと思って、歯ブラシでこすると爪周りの油分も一緒に取り除かれてしまうため、お風呂上がりには必ずキューティクルオイルで保湿するのを忘れないようにしましょう。
靴にもニオイがついて困っている方もいらっしゃいますね。毎日同じ靴を履いていませんか?足の汗は1日にコップ1杯ほどの汗をかきます。1日履きっぱなしだった靴も汗を吸収していて湿っている状態です。靴は陰干しで乾かすのが一般的ですが、汗で湿った靴を完全に乾かすには2日間必要だと言われています。湿った状態では、雑菌が繁殖しやすい絶好の環境です。靴を湿ったまま履き続けることが足のニオイを強くしてしまう原因でもあります。また、靴は湿った状態だと型崩れしやすく、靴をすぐにダメにしてしまいます。靴の湿気対策をしておくとお気に入りの靴を長く履けるようになります。
客室乗務員の仕事をしていた時、入社時に制服と一緒に制靴として黒いパンプスを5足支給されました。その時に、2-3足をおろして交互に履くことによって長持ちすると教えていただいて、ローテーションで回していました。その後、ビジネススーツをぱりっと着こなしているお客さまとお話をしていたところ、「曜日ごとに靴を履き替えている」と言っていました。曜日ごとにローションで履きまわすと朝の支度もすっと進みそうですね。
いかがでしたでしょうか?ボディケアの中でも、後回し、見落としがちな足のケア。日々のケアで魅せたくなる綺麗な足にしておきましょう。可愛いお気に入りのサンダルを履きこなして自信の持てる素足で夏を楽しみましょう。
美姿勢コンサルタント・ヨガインストラクター
田中ひとみ