2023-07-15

 

 

 

 

 

 

そんなときこそ、入浴時間をしっかり取って、心と体を整え直すことがとても大切です。入浴は、温熱・水圧・浮力の３つの物理的作用により、体だけでなくストレス解消にも効果的だといわれています。

 

 

特に夏におすすめしたいのは、38℃前後のややぬるめのお湯にエプソムソルト、重曹、クエン酸を溶かして、20分ほど浸かることです。

 

 

エプソムソルトとは

エプソムソルトの成分は、海水から取れる「硫酸マグネシウム」です。海水は水96.6％、塩分3.4％です。この3.4％の塩分のうち硫化マグネシウムは6.1％になり、これがエプソムソルトです。塩分は入っていません。

 

 

名前の由来は、15世紀〜16世紀にイングランドの「エプソム」という場所で発見されたことからだそうです。欧米では、多くの家庭やセレブの方々に好んで使われてきた入浴料です。無色・無臭で浴槽を傷めずに使えます。

 

 

マグネシウムで肌が良くなる

マグネシウムには皮膚のバリア機能を回復させる働きがあります。

 

 

私たちの肌の一番外側の角層で重要な働きをしているのがセラミドです。角層細胞間の構成要素である脂質の主成分であるセラミドは、肌の内側で水分をつなぎとめ、乾燥から守っている潤い成分、つまり保湿効果が高いのです。このセラミドには様々な種類があるのですが、皮膚を乾燥やアトピーの炎症から守っているのに重要なアシルセラミドの合成・産生を高めるのに、このマグネシウムが重要な役割を果たしていることが明らかになっています。

 

 

セラミドは皮膚の近くで合成されます。セラミドを効率よく合成しようとすれば、体内にマグネシウムを十分に取り込むことが近道になります。

 

 

海水浴に行くと、皮膚炎がよくなったという経験ありませんか。塩分が強い温泉も、アトピー性皮膚炎に効果があるといいます。タラソテラピー（海洋療法）というフランス発祥の治療法もあります。これも、海水中のマグネシウムによる効果と考えられます。

 

 

ストレスでマグネシウム排出が増えて、幸せホルモンのセロトニン分泌が減ってしまう

暑い寒いなどの環境的なストレス、人間関係などの精神的なストレス、日々色々なストレスを受けていますが、このストレスから身を守るためにマグネシウムが尿中に捨てられる量が増えることが実験で明らかになっています。

 

 

ストレスを感じる→マグネシウム排出→ドーパミンやセロトニン合成が不十分→不足→メンタル不調…やる気や満足感を感じることができなくなり、よりストレスを感じやすくなるというよくないスパイラルに陥ってしまいます。

 

 

マグネシウムは重要なミネラルですが、尿だけでなく汗でも排出されやすいため不足しやすく、特にたくさん汗をかく真夏には注意が必要なのです。マグネシウム不足は筋肉の硬直やこむら返りなどを引き起こす可能性があるので、普段から不足しないように気をつけることが大切になってきます。

 

 

ストレス発散と同時に、マグネシウムを経皮吸収させられるエプソムソルトを使った入浴することは手軽にできてとても効果的なのです。

 

 

マグネシウムの働き

マグネシウムは全ての細胞や骨に広く存在しています。そして300種もの沢山の酵素反応に関わっているといわれています。マグネシウムはそれだけ大切なので、人の体は血中のマグネシウムが不足すると、骨からマグネシウムを取り出して常にマグネシウム量を一定に保とうとしています。

 

 

 

 

またマグネシウムが不足すると以下の症状や病態が起こるといわれています。

 

 

 

 

マグネシウムはこのように沢山の作用にとって、とても重要な働きを持っているのに、様々な要因で排出されやすいのです。厚生労働省の「2019年の国民健康・栄養調査」によると、マグネシウムの食品からの摂取量だけでは、20歳以上の男性で240mg必要なところ130mg前後不足しており、同じく女性で210mg必要なところ80mg前後のマグネシウムが毎日不足していると推定されています。

 

 

夏は、汗に含まれるミネラルが発汗で排出、室内外の温度差などのストレスで排出、食欲不振や偏った食事で摂取不足など、より不足してしまっていると考えられます。こうなると、マグネシウムだけでなくて、他にも亜鉛などの重要なミネラルも足りなくなってきてしまい、疲労感・脱力感が増したり、脱水症状、抑うつ症状、免疫力低下なども起きてきます。

 

 

炭酸風呂（重曹とクエン酸）

エプソムソルトと一緒に重曹、クエン酸を入浴時に使うこともおすすめしています。エプソムソルトには美容や健康に良い効果が色々ありますが、そこに重曹やクエン酸を一緒に入れることでさらにそれぞれの効果を併せ持つ、スペシャルな入浴剤になります。

 

 

 

 

入浴の仕方

38℃前後のややぬるめのお湯にエプソムソルト、重曹、クエン酸を溶かして、20分ほど浸かってください。

 

 

あらかじめこの３種を混ぜておくことはしないほうが良いかと思います。計量用に私は200ml程度の容量のカップを用意しておいて、ボウルにそれぞれ１カップずつ入れて、お風呂に入るときに一緒に入れて、浴槽に全て入れて、よく混ぜながら浸かっています。

 

 

 

【エプソムソルトの使い方】

 

目安量よりも気持ち多めに入れる方が効果を感じやすいです。通常の浴槽のお湯の量に対して0.1%以上でないと効果が得られないといわれています。また、0.2％は海中と同じ濃度になるため、自然に近い状態として米国エプソムソルト協議会で推奨されています。

 

 

シークリスタルス社のHPに記載されている以下の表の浴槽の湯量をご参考にされると良いと思います。

 

 

 

 

【重曹とクエン酸の使い方】

 

重曹とクエン酸の使う量は以下のリンク先を目安にしてみてください。重曹だけ、クエン酸だけの入り方もありますが、私の一押しは両方とも使うことです。そのことで、アルカリ性や酸性に傾きすぎないので、肌への負担も浴槽への負担も軽減されますし、炭酸の泡が沢山できるのでより良い効果が沢山できます。

 

 

重曹・クエン酸で炭酸風呂の仕方

 

 

エプソムソルト、重曹、クエン酸の購入の仕方ですが、私のおすすめはニチガさんです。５キロとか３キロといった大容量のものがよりコスパ良く、しかも安く買えます。保管場所は私は洗面所のタオル用の棚を整理して、そこに袋ごと置いています。お風呂に入りたいと思ったときにさっと出して、カップで測ってボウルに入れるが簡単にできるようにしています。

 

 

おわりに

ここまで入浴についてお伝えしてきました。もちろん日々の食でタンパク質やビタミン、ミネラルを意識して、バランスよく食べていくことがとても大事です。ですが、どうしても不足しがちなミネラル。家族誰でも使えて、らくに楽しみながら使えるのは入浴時の使用ではないでしょうか。

 

 

私の仕事は飲食関連の製造現場にいることが多いです。冷房も効かない状況でかなり暑かったり、重たいものを持ち運んだりすることも度々ありました。そうなると、仕事上がりには汗や皮脂汚れ、むくみがすごくて、シャワーでしかもエコな石鹸なしの洗い方では全然すっきりできません。この、エプソムソルトと重曹とクエン酸のスペシャル入浴剤で、毎日お肌が無理なくすっきりと、さっぱりとして、むくみ改善にもなり、翌日まで疲労が残りにくくなり、仕事もらくにできています。またお肌がツルツルでスベスベになりますから、夜も気持ちよく寝られます。汗をかくのがらくになる感じです。

 

 

たったこれだけでも、本当に良い効果を実感しています。是非皆様も試してみてください。

 

 

今回のコラムはいかがだったでしょうか？暑い夏を楽に快適に過ごせるよう、皆様のお役に立てましたら嬉しいです。今回はお肌からの栄養補給も兼ねた入浴方法の発進でしたが、食選び・食生活の整え方も発信していきますし、教室も開催しています。ご興味ありましたらお問い合わせくださいませ。最後までお読みくださりありがとうございました。

 

 

 

 

元気に楽しく仕事に行くための食生活改善アドバイザー
biobioTOMO　前田とも