2023-11-16
こんにちは!
元気に楽しく仕事に行きたい方のための食選び・食生活アドバイザー biobioTOMO 前田ともです。
ママであったり、妻でいたり、女性であるあなたに一番に幸せになってもらいたい!あなたが幸せであれば、周りの方々も家族も元氣に生き生きと過ごせると思っています。あなた自身を一番に大切にして欲しい!そう願って発信しています。
急に寒くなると体調を崩しやすいですよね。環境の変化に適応するために体が沢山のミネラルなど使うため、十分に補充できていないと、免疫力を維持しきれず、体調を崩しやすくなってしまうということが分子栄養学的に考えると起きてきます。
そうはいっても、実際にどんなことが起きているのか?今ひとつピンと来ないと思います。そこで、私や一緒に勉強している仲間同士で体の状態をチェックしてみた時に、同じような体の反応があったので、今回シェアしてみたいと思います。
ストレスを感じると私たちの体はどうなるのか?なぜ栄養を普段よりも意識的に補充する必要があるのか、これを読んでいただけたら、よく分かると思います。
血液中に含まれるブドウ糖(グルコース)濃度を見る血糖値というのを知っているでしょうか?糖尿病だとこの血糖値が高いままであまり低くなることはありません。健康な人だと食前と食後では血糖値が変化します。食後にはこの血糖値が急激に上昇します。一方で空腹時には正常範囲の80〜140以内におさまります。この血糖値の上昇の仕方、下降の仕方は、人によって全く違う反応をします。さつまいもを食べると急激に上昇する人がいれば、食べてもあまり上がらない人もいます。
血糖値が上昇する仕組み
人は昔から食料がいつでも潤沢にあるわけではない環境にいて、飢餓との戦いの歴史があったため、死から体を守るために血糖値を上げることがとても重要であったと言われています。そのため、食べていなくても、血糖値を上げるために、グルカゴン、カテコールアミン(アドレナリン、ノルアドレナリン)、成長ホルモン、甲状腺ホルモン(チロキシン)、コルチゾールなど何種類ものホルモンが分泌されます。一方で食べた後の急激な血糖上昇を下げていくホルモンはインスリン、ただ一つになります。
ある日、起床後の空腹時に試作の米粉バナナパウンドケーキを食べて(矢印左)、その後朝ごはんを食べた時(矢印右)の血糖値の変化です。私は、比較的血糖値が上がりにくい体質ですが、食後に血糖値が急激に上がり、そして、一定時間後に下がってきているのが良く分かると思います。
実際に血糖値を測定してみたときの変化
実際にフリースタイルリブレという機器を取り付けて、血糖値を測定してみました。
これは1年前の私の血糖状態です。矢印の時間に食事は摂っているのですが、急激な血糖値の上昇が全くありません。これは決して健康的な状態ではなくて、無反応性低血糖症状だと思われます。1日中血糖値がほぼ100以下という、正常値だとしても、かなり低い状態です。疲労を感じることがある日々でした。食べていても、全然栄養が足りていない状態です。
1年後の再測定の時には食事メニューを見直しして、毎食タンパク質を摂ったり、食事の全体量を増やしたり、色々と変えてみました。下写真右側が、実際に食べていた食事の例です。
このような食事を1週間ほど続けたら、血糖値が全体的に上がってきて、100を下回ることが少なくなりました。寝ても朝なかなか起きれず疲労が残る感じであったのが、目覚ましなしでもスッキリと目覚められるようになってきました。食後に急激な血糖値上昇がこの日も見られていないのですが、食後直ぐに軽い運動をしていたためにそうなったのだと思われます。運動をしない日では、血糖値の急激な上昇が、140〜150程度まではおきるようになってきました。
ちゃんと食事バランスを気にしながら、量と回数を食べることで血糖値の状態が良くなってきました。ですが、「何を食べれば良いか」「食べる順番」「調味料の使い方」で血糖値の状態が変わるのは個体差が大きいので、必ずしも同じ結果にはなりません。ご参考までにしていただけたらと思います。
この食事の後に急激に上昇する血糖値ですが、食事によってだけ変化するのではなくて、実はストレスを感じている時にも変化するのです。
ストレスを極度に感じた時の血糖値の状態
フリースタイルリブレで血糖値を測定している期間に、たまたまストレスを極度に感じる出来事がありました。
愛猫が自宅から脱走してしまったのです。夜中に息子が帰宅した時に、ドアが開いたと同時に外に出てしまい、息子が気が付かずにそのまま朝になってしまったのです。夜中外にいた愛猫は自宅から離れてどこかへ行ってしまいました。朝起きてから気がついたものの、仕事に行く時間までに見つけることが出来ずに、マンションの管理人さんにお伝えして、そのまま仕事に行きました。朝ごはんを食べることも忘れてしまいました。
食事をしていないので、低血糖状態になってしまうところ、猫が行方不明になってしまったことへの気がかりと心配で、かなりの緊張状態のまま仕事を始めます。全く食べていないのに、血糖値は100を超え続けているのが分かると思います。
矢印の後、血糖値は130くらいまで上がります。この時、丁度管理人さんから職場へ電話連絡をもらいます。「みんなで探してみましたが、猫は見つかりませんでした。」というご報告の電話でした。そのことで、更にストレスがかかってしまったのです。
その後、17時過ぎに一旦血糖値が下がりますが、この時には丁度愛猫がマンション内で見つかった時です。安堵と共に下がるのです。ですが、その後から、翌日の料理教室開催に向けての準備が始まり、また緊張状態が始まり、血糖値が上がるのです。
この様に、過度のストレスを感じると、食事をしていなくても、血糖値が上がるのです。これは私だけではなくて、一緒に測定してきた仲間がみんなに同じように血糖値の上昇が見られていました。
何故上がるかというと、先ほどの血糖値を上げるためのホルモンが分泌され続けているからです。ホルモンを分泌するには、沢山のミネラルやタンパク質などの栄養を使います。なので、普通の状態の時以上に消耗してしまうのです。
ストレスを受けやすい季節の変わり目に意識すること
季節の変わり目、環境の変化も同じ様に体はストレスを感じて沢山の栄養を消耗してしまいます。なので、意識的に栄養を沢山補充してあげる必要があるのです。それなのに、栄養が不足気味だと、免疫力を保てずに、体調を崩してしまいやすくなります。
季節の変わり目、意識的に栄養を補充することの大切さが伝わったでしょうか?体調も心の状態もいつでも良い状態に保つには、体の中で何が起こっているのか、季節の変わり目にも感じてみると、より楽に快適に乗り越えられるのではないでしょうか?そして、心と体と食が本当に深くつながっていることを感じることができたのではないでしょうか。
今回のコラムはいかがだったでしょうか?美肌や体質改善、これからの病気予防など、ひとつでも皆様のお役に立てましたら嬉しいです。最後までお読みくださりありがとうございました。
元気に楽しく仕事に行くために食生活改善アドバイザー
biobioTOMO 前田とも